コンビニや飲食店など深夜バイトは種類も様々で、どの夜勤でも深夜に仕事をするのは共通しています。そこで気になる点といえば健康面ではないでしょうか。これから深夜バイトを始めようとする人もそうですが、すでに深夜バイトをしている人も知っておきたいでしょう。
深夜バイトをしていると健康を害することが多いとも言われます。実際に夜勤をしてから体調がおかしくなった、という人もいるのも事実です。では本当に深夜バイトは健康によくないのか、もしそうならばどうやって続けていくのか、体調を管理するコツまで見ていきます。
深夜バイトは健康に悪いのか?
まず、深夜バイトは健康に悪いのかと言うことですが、これは夜勤をしたから即病気になるという可能性はあまりないと思われます。ただ、ずっと深夜で働いていると健康を害しやすくなるのは、様々なデータによると事実のようです。
もちろん害さない人もいますが、そう考えると深夜バイトは健康に悪いと言っても過言ではありません。では、具体的にどう悪いのか見ていきます。
体内時計が狂ってしまう
まずは、体内時計がおかしくなることがあげられます。深夜バイトを続けていると、朝寝て夕方起きるなどという生活になりますが、体内時計が狂ってしまい自律神経やホルモンなどとのバランスにずれを生じてしまう恐れがあります。
そうなると、寝つきが悪くなったり不眠症になってしまうなど、まとまって睡眠時間がとれない睡眠障害になってしまう可能性があります。睡眠時間がおかしくなると、成人病になるリスクが高まるとも言われています。
しかし体内時計は夜勤に慣れてくれば正常に近づきますので、慣れるまでの辛抱となりそうですが無理してはいけません。ただ、夜勤があったりなかったりする場合は厄介なケースとなりそうです。人間にとっては睡眠がやはり重要なのですね。
生活リズムが変わる
先ほどと似たような内容となってしまいますが、深夜バイトをしているといわゆる夜型生活になってしまいます。生活リズムが変わってしまうわけですが、日中に何か用事があるときは大変です。特に学生さんで授業など昼にある場合などはきついです。
他にも冠婚葬祭など日中の急な用事ができた場合など、それに無理矢理リズムを合わせる必要があります。夜型生活は日光を浴びる機会も減ってしまい、そのせいで心身バランスのホルモン不足になり、うつ病など健康を害してしまう可能性もあります。
特に睡眠の質に関連しているホルモンのメラトニンと呼ばれるホルモンの分泌が、本来なら夜に増えるはずだが夜勤によって通常よりも減ってしまう傾向にあり、睡眠不足となったりするケースがあるので気を付けたいところです。
ちなみに、このメラトニンと呼ばれるホルモンは抗酸化作用などさまざまな作用があり、人間にとって大切なホルモンの一種となりますがこの分泌が減るということで体調不良に繋がりやすいといってもおかしくはありません。
また、一番気を付けないといけないのが長期休暇で短期の深夜バイトをする場合です。夏休みなど長期休暇中に、イベント設営など短期の深夜バイトする学生の人も多いと思います。ただその場合、その後夜型生活から元に戻すのに苦労する可能性もあるでしょう。
学校が再開してもそのまま深夜バイトを続ける人もいるかもしれません。学生の人は学業が本業ですが、それに支障が出てしまうというわけです。そうならないように、無理に深夜で続けて働かない、睡眠時間を調整して朝型生活にスムーズに戻せるように工夫するなど、生活リズムに気をつける必要がありそうです。
人付き合いが減る
日中は睡眠中、ゴールデンタイムも睡眠中か仕事中あるいは仕事前なので、自然と人付き合いが減ってしまいます。本来体を休めないといけない時間帯に働くことになり日中も眠いことが多くなります。そんな状態で人との交流をする、遊ぶというのはかなり難しいです。
人との付き合いをする時間が睡眠時間となってしまう場合が多いでしょう。ここで無理をして付き合いをする人もいますが、睡眠時間が削られるので体調を悪化させたりする原因となるのでよくありません。もちろん一人でいるのが好きな人ならばそれもメリットかもしれませんが、若者の場合、友達と接する機会が減るのはちょっとつらいかもしれません。
孤独感が続くと、ストレスを感じるようになったりし、うつ病など心の病気になるリスクも高まるでしょう。人付き合いが減るということは、ストレスの発散などもできなくなる可能性があるので、そのような意味では健康に悪いと言えるでしょう。深夜バイトをするならその点も分かった上でやる必要があります。
以上、これらの理由により体調不良を引き起こす可能性がありますが、もちろん体調不良にならない方も多いです。夜勤をした次の日に体調不良になる、ということは珍しいかもしれませんが年齢にもよります。やはり若い方は体力があるので大丈夫な方が多いですが、年配の方などは厳しい人もいます。
普通は寝る時間に働くわけなので、体調を崩しやすくなるのは当然といってもおかしくはないでしょう。また、病気にはならなくても、連続で夜勤をしていると疲れが取れない人は多く、そういった声もネットなどでよく目にします。そして後述しますが、中には自身の健康やシフトをうまく管理して、体調を崩すことを防いでいる人もいます。
夜勤で健康以外に良くないことは?
とにかく眠い
深夜バイトをしていると前述のように夜型生活になり、それによって不眠症などの体の不調に悩まされる可能性もあります。また、中には寝ているのだから深夜の時間帯は眠くならないのでは?と思う人もいるかと思います。
ですが、深夜バイトをしていて深夜以外の時間に寝ていてもずっと眠いままの状態になってしまうのも珍しくないです。なぜなら、人間は本来は深夜の時間帯に寝るのが普通で、それ以外の時間に寝ていたとしても体が十分に疲れを取れてない場合があるのです。
そのため、バイト中にも常に眠いということにもなりかねません。深夜眠いのは考えてみれば当然なのかもしれませんので、体調管理するなどうまく調節するのかが重要となるでしょう。
友人や家族と距離感が広がる
独身の人ならばあまり関係ないかもしれませんが、主婦が深夜バイトを続けていると家族の距離感が広がってしまいます。日中に起きている人と接する機会が減ってしまうので、何日も話していない状態が当たり前の生活になるのです。
家事や育児をすることもうまくいかなるかもしれません。そうなると、家族なのに他人のような関係になってしまい、孤独感を感じるだけでなく、最悪家族崩壊のリスクもあるかもしれません。そして大学生は人付き合いが減ってしまうので、友人との距離感が出てくるかもしれません。
距離感をなくす為には夜勤を辞めるしかないと思いますが、なかなか辞めることができない状況ならばラインで連絡を取り合ったりして、コミュニケーションを積極的にとっていくことがいいでしょう。
深夜バイトで体調管理のコツを紹介
深夜バイトでは、夜型生活になるので体調管理が重要になります。そのポイントをいくつかご紹介します。
十分な睡眠がポイント
まずは十分な睡眠や質が重要です。夜勤終わりは時間帯が朝のときも多いので体が目覚めてしまいがちですが、即家に帰ってカーテンを閉める、静かな場所で睡眠準備をするなど、夜に近い状態を作ってスムーズに日中就寝できる環境づくりをすることが必要でしょう。
7時~15時に毎日眠るなど、自分の深夜バイトに合わせて睡眠時間を固定した方が体内時計も乱れることが抑えられ効果的でしょう。言うなれば無理に朝型生活にするのではなく、夜型生活を固定して崩さないということがコツです。
その為、深夜バイトが終わったら帰宅して即眠るのが無難ではありますが、どうしても即寝れない人は、自分の睡眠時間に入るパターンと時間帯をを決めましょう。また、バイトが外が暗いうちに終わるのならば、暗いうちにさっさと眠ってしまうのがよいです。
暗いうちの方が眠りやすいことも多いと言えます。ちなみに、休みの日は1日ぐっすり寝たいでしょうが、日中うまく仮眠時間を取れ入れて夜勤中と同じような睡眠スケジュールをとった方が睡眠時間のバランスが崩れにくくなります。
ストレスをためない
ストレスをためると体調不良の原因になると言われています。バイトをしているといろんなストレスを感じることがあり、どうやってを解消したら良いかというと、それは適度にバイトの仕事で手を抜くことです。もちろん作業があり手を抜く時間がない時もあります。
しかし時間的に暇な時間もあるでしょう。そのような時間まで仕事だからとずっと緊張感を持っていることはないです。暇な時間はある程度気を抜くくらいがちょうど良いです。そしてバイトが終わった後は、睡眠をとってから趣味の時間を楽しむ、という風にするとストレスが溜まりにくいです。
映画を観たりゲームをしたりとストレス発散の方法はたくさんあります。ストレス解消には自分が好きなことをやる時間を積極的に作ることがすごく重要で、趣味にある程度時間を割くなど、自分なりのストレス解消法を日ごろからしておくことをおすすめします。
運動をする
日中に眠ることが多いので、運動不足になりがちですが、適度な運動をすることは体調管理には不可欠です。先ほどストレスのことを紹介しましたが、ストレス発散に運動もいいでしょう。夜勤前にウォーキングするなど、自分なりの運動方法を見つけておくとよいでしょう。
しかし、そうは言ってもなかなか運動をする機会がないと思っていませんか?深夜のバイトが終わってから、朝からウォーキングしている姿など見られたくない…と思ったりしますね。確かに朝や夕方など人目が付く時間帯に運動をしていると目立ちますね。
そんな時はジムがおすすめです。最近では24時間営業のジムなどたくさんできていますので、いつ行っても運動ができます。運動不足を解消する為に、このような施設を活用するのもいいですね。
食べるものに気を遣う
深夜バイトをしていると、バイト終了後にコンビニ弁当ばかりの食事をする生活になるなど、偏った食事になりがちなので注意です。食事のバランスは体調管理の基本なので、野菜などもうまく取り入れる、手料理を作り置きするなど工夫することが重要でしょう。
インスタントラーメンばかり食べていてはよくありません。しかも食べる物は太る原因となりますので、夜勤明けには注意が必要となります。また、深夜バイトで眠いからと言って、カフェインが入った飲料を摂取する人も多いでしょうが、カフェインの大量摂取は体調を崩す原因にもなるので、飲む量には注意です。
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また体調管理のポイントとして、自分なりに生活のリズムを見つけておくことがいいでしょう。自分に合うリズムを見つけると夜勤もしやすくなるので、寝る時間などいろいろと試して一番合う生活のリズムを見つけてください。
逆に深夜バイトはいいこともある!
色々と深夜バイトについて述べてきましたが健康に悪いことばかりでデメリットが目立つと思いますが、もちろん深夜ならではのいいこともあります。その辺を少し見てみましょう。
バイトでも高収入に期待できる
時給が高いというのは法律上決まっているのでどの夜勤にも当てはまりますが、これが一番のメリットでしょう。時給が高いがために深夜バイトしている人がほとんどだと思います。そしてバイトであっても正社員並みの高収入に期待できるのが大きいですね。
日給で計算すれば1日約1万円稼げるようなバイトも深夜バイトにはありますし、深夜だけの手当などもあるのが嬉しいですね。地方であっても高収入に期待できるのがよい点でしょう。もちろん、日中で働くより体調を崩しやすいからこその高給だとも考えられますが。
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比較的楽なバイトもある
コンビニや飲食店は深夜お客さんも少ない、深夜の工場は人も少なくやることが少ないなど、業務が比較的楽なことも多いです。もちろん、イベント設営などきついバイトもありますが、楽なバイトも多いでしょう。
ただ、楽だから眠気との戦いになる、接客では深夜だからこその防犯意識など、特有の問題もありますが常に体を動かさなくてもいいなど、深夜ならではの楽で暇なバイトも意外と多くあるので、このような仕事がしたい方は深夜バイトは合っているでしょう。
深夜で人気の高いバイトといえば、カラオケなどあります。特に若い方に人気が高く時給も期待できるので、興味があれば一度調べてみてもいいでしょう。
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お金が貯まりやすい
深夜バイトはお金を貯めやすいです。なぜなら、深夜バイトなら普通の時給ではなく深夜割増が付いた時給になるという意味もありますが、貯まる理由として上述しましたが「人との付き合いが減る」ということがあります。
例えばみんなで食事に行こう!となっても人との付き合いがない状態ならば、行かなくてもいいのでご飯代が浮きますね。どこか旅行に行こう!となっても人付き合いがないのであれば、旅費などもかかりません。ということは、お金を使わなくてもいいことになります。
そのため、自動車学校のお金を貯める、車代を貯めるなど、短期間でまとまったお金が必要なときは便利とも言えます。
深夜バイトって健康によくない?のまとめ
深夜バイトで体調を崩す人は多いので、健康によいとは言い難いです。ただ、体調を崩さない人もいますし、給料がよいのは事実なので深夜バイトをするときは、第一に考えるのは給料ではなく自分の「体調管理」に気を配るのがよいでしょう。
たとえば、夜勤で体調を崩しやすい人は、交代制シフトのバイトをして、あまり続けて深夜シフトを入れないようにするなどがあげられます。ちなみに、看護師など将来夜勤をする仕事に就きたい人は、学生のうちに深夜バイトをしておいて、その管理をうまくできるようにしておいた方がよいかも?