高校生でバイト履歴書の書き方が分からない方へ、簡単に書く方法を解説!

面接

バイト経験の少ない高校生にとって、面接の時に必要な履歴書を書くのは結構大変な作業ですよね。書き進めていくうちに、迷うこともでてくるかもしれません。しかし実際、履歴書を書くのは難しいことではありません。コツを掴めば簡単です。

この記事では、10種類以上のバイトを経験してきた私が、高校生の履歴書の書き方について詳しく解説していきます。履歴書の作成には一定の決まりがあり、その法則に従って書いていけば、迷わずに誰でも簡単に仕上げることができます。

さらに、印象の良い履歴書を作成するコツもお伝えしていきます。すぐに活用できることばかりなので、高校生もそうですが大学生などバイトの履歴書で悩んでいる方はぜひお役立てくださいね。

バイトの履歴書を書く前に知りたい基礎知識

まず履歴書を書く前に基本的なマナーなどを知っておきましょう。履歴書は公の書類です。間違いがないようルールに沿って作っていきましょう。まずは、記入前の準備について説明します。ミスをしないよう、ひとつひとつ丁寧に見ていきます。

ボールペンで書く

筆記具は、必ず黒のボールペンを使います。鉛筆やシャープペンシルのように、消しゴムで消せるものは使えません。他人に書き換えられてしまう可能性があるからです。また、最近は消せるボールペンもありますが、これも同じ理由からやめておきましょう。

また最近はボールペンで書かなくてもパソコンで作成したものでも受理してくれますが、筆者は手書きをオススメします。パソコンで履歴書を作るメリットは「間違いを簡単に訂正できる」「同じものを何枚もプリントアウトできる」です。

でもこれは、自分自身がラクをするための手段とも言えるでしょう。パソコンで作った履歴書より、手書きで丁寧に書かれたものの方が、興味を持って見てくれるはずです。

丁寧に書く

大切なことは、丁寧に1文字ずつ心を込めて書くことです。字が下手でも心配ありませんが、あまりにも何を書いているか分からないような字ではダメです。下手な字しか書けなくても、ゆっくりと出来るだけきれいな字で書くことが大切になります。

今までたくさんの履歴書を見てきた担当者なら、あなたが一生懸命書いたことにすぐ気がつくことでしょう。

修正液の利用はNG

履歴書を記入している途中で字などを間違えた場合には、修正液や修正テープなどを使ってはいけません。ちょっとだけなのでいいのでは?と思ってしまうかもしれませんが、ちょっと間違えただけでも修正液は使ってはいけません。

修正されているものは信頼性に欠けるため、公なものとは認められないからです。もし、訂正跡のある履歴書を提出したら「面倒だから適当に仕上げた」と担当者にみなされて、信頼を得ることはできません。では、どうしたら良いでしょうか?

答えは簡単で書き間違えた場合は、新しい履歴書を使うことです。時間と手間をかければ、誰でも最後まで仕上げることができます。努力を惜しまずしっかり書き上げましょう。

虚偽記載はNG

履歴書を書く時に、自分を良く見せたい為に嘘を書いてしまいたいと思う人は多いと思います。ですが、可愛い嘘ならともかく嘘の経歴を履歴書に書くのはダメです。当たり前ですが、どんな小さなことでも嘘はいけません。

嘘のある履歴書で採用されたとしても、バレた時には解雇される可能性があります。また、嘘を書いてしまうとそこを面接官に詳しく指摘された時に、めちゃくちゃなことを言ってしまうリスクもあります。さらには採用後に色々とトラブルになったりするケースもあります。

なので、履歴書である程度盛りたいという心理は理解できますが嘘を書くのはやめた方がいいでしょう。

履歴書は応募のたびに作成する

履歴書は、応募のたびに毎回作り直しましょう。一度使用した履歴書は、書き込みさえなければ一見使えそうに見えます。しかし、何枚も履歴書を触ってきた担当者は、手にした瞬間すぐ使い回しだと気がつくものです。

履歴書に少しヨレが見られたりちょっとした部分が汚れていたり、何かと気づく部分が使いまわししている履歴書にはあるので、面倒ですが新しい履歴書を用意するといいでしょう。もちろんこのように見た目だけではありません。

応募先によって志望動機や自己PRなどを変えたりしますよね。よって、必ず新しいものを準備して面接に臨みましょう。

バイト履歴書の書き方、書く内容は?

さあ、いよいよ実際に履歴書を書いていきましょう。どのようなことを書いたらいいのか分からない、という人も多いでしょう。そこで記載のポイントをひとつひとつ解説していきます。難しいことなく簡単に作成できるので、よく読んで記入していきましょう。

日付

日付は、履歴書を作成した日ではありませんので気を付けましょう。面接で手渡しする場合にはその日付を、郵送なら投函日を記載します。年号は「令和」を使用しても良いですし、西暦で書いても構いません。

ただし、この後の「生年月日」「学歴」「職歴」「免許・資格」も統一して同じ年号を用いますので、それを考慮して決めましょう。数字は、算用数字(1,2,3等)を使います。

氏名・性別

当たり前ですが、名前は正しく丁寧に書きます。日常的に略字を使っている場合にも、正式に書くようにしましょう。氏名の上の欄の「ふりがな」と「ひらがな」で書いている場合は同じひらがなで書きます。逆にカタカナの場合はカタカナで記入します。

また「男・女」の部分は丸をするだけでOKです。ちなみに履歴書によっては氏名の横に印鑑を押すタイプの履歴書もあるようで、そのようなタイプの履歴書は朱肉を使用するタイプの印鑑で押印します。「シャチハタ」というインクが仕込んであるハンコは、公の書類に使用できません。

かすれや欠け、二重になったりしないように注意して押印しましょう。なお、上の画像は押印欄のない履歴書ですので、その場合には省くことができます。

証明写真

証明写真はできれば3ヶ月以内のものが望ましいです。通常、縦4センチ×横3センチのものを準備します。写真屋さんで撮影したものが理想ですが、スピード写真でも構いません。ただし、スナップ写真はNGです。マフラーや帽子などはせず、顔に髪がかかりすぎないように気をつけてください。

写真はセロテープではなく、のりで貼付します。万が一、写真が剥がれるといけないので、裏に名前を記載しておくと安心です。

生年月日

前出の日付の年号に合わせ、和暦または西暦から書き始めます。年齢については、通常(満○歳)と記載する欄が設けてあります。満年齢とは「誕生日を迎えたら、ひとつ歳が増える」という一番ポピュラーな年齢の数え方です。面接日、またはポスト投函日の日の年齢を記載しましょう。

例えば2000年の8月10日が誕生日だと、2022年の8月10日は「満22歳」ということになります。普段使っている歳の数え方なので難しくありません。また対義語として数え年というのがあり、この場合は生まれた年が1歳からスタートとなるので、先ほどの誕生日の例だと23歳となります。

現住所・連絡先・電話番号・メール

都道府県名からすべて略さずに書きます。アパート名やマンション名も省くことなく書きましょう。住民票の記載が1丁目2番地3号の場合には1−2−3と簡略化しがちですが、正しく書くように注意してください。

なお、ルビ(ふりがな)は漢字の上だけとし、アパート名やマンション名のカタカタや数字にはふらないようにしましょう。また現住所の下の連絡先の欄ですが、この欄は自分に万が一のことがあった時に、誰に連絡をすれば良いか分かるようにする為の欄です。

現在、実家に住んでいる方は同上で問題ないでしょう。一般的には書き方として「同上」と書いておけば問題ございません。同上というのは上の内容と同じ、という意味になります。但し、一人暮らしをしている高校生は、この部分を実家の住所にするなどの対処が必要でしょう。

また連絡先の電話番号も緊急に連絡する先になるので、親の電話番号を書いておけば普通は良いということになります。記入する番号は、携帯電話か自宅のどちらでも構いません。連絡がつきやすい方を書くようにします。

メールアドレスは連絡が取れるようなメインで利用しているメールアドレスを記入しておくといいでしょう。もしメールアドレスを取得していないなら、フリーメールでもいいので履歴書を書く前に取得しておくといいでしょう。

学歴、職歴の欄

学歴とは、今までどの学校で、どんな勉強をしてきたかを示す年表です。また、アルバイト経験のある場合には、職歴の欄にも仕事の経験を書いた方がアピールできます。入学や卒業等、記入する年月を確認してから書き始めましょう。

まず学歴の書き方ですが、1行目の真ん中に「学歴」と書いてからスタートします。高校生の場合には、2行目に中学校卒業から記載し、続けて高校入学を記載しましょう。具体的には、公立卒業の場合には「○○県立(市立)××中学校 卒業」という感じです。

私立入学の場合には「私立(学校法人)○○高等学校 商業科 入学」のように、正式名称を書きます。普通科や商業科などコースが複数ある場合には書いておきます。転出・転入がある場合も忘れずに。現在通っている高校に関しては「在学中」としておきましょう。

続いて職歴の書き方ですが、初めてのアルバイトの場合、職歴への記入は不要です。ただし空欄にはせず、学歴の最終行から次の1行を空け、2行目真ん中に「職歴」と記入し、3行に「なし」と書きます。もし、何かアルバイトの経験がある場合は記入しておくといいでしょう。

働いていた会社の名前と勤務内容(例えば「○○レストランアルバイト入社 接客業務に従事」など)を記入すると良いでしょう。すでに仕事をやめているのであれば、続けて「○○レストラン 退社」と記載しておきます。次の行の右端に「以上」と記載することで、この項目は終了です。

また下の画像の例では、令和4年の横の月が空白となっていますが、ここは履歴書を提出する月を記入するといいでしょう。

※記入例

ポイントとして、和暦、西暦を統一できているか、今一度チェックしてください。上の画像では令和と記入していますので、他の項目を記入する際も令和〇年という形で記入します。ちなみに、卒業月など忘れていて分からない!という方は多いと思います。

そこで誕生日から卒業月などが分かるようなサイトもありますので、以下のようなサイトで調べるとスムーズに記入することが出来るでしょう。

[sanko href=”https://mynavi-job20s.jp/userguide/calculate-tool.html” title=”卒業月の自動計算ツール” site=”マイナビジョブ20’s”]

免許・資格の欄

免許や資格を持っている場合には、この欄に記入します。正しい資格名を書くように注意してください。原付免許は「原動機付自転車免許」となり英検なら「実用英語技能検定○級」が正式名称です。バイトと関係なさそうに見える資格でも、持っているものは全て記載します。

和暦、西暦をそろえ、取得してきた年月順に書いていきます。何も資格を持っていない場合にも、正直に「特になし」と書いておけば大丈夫です。空欄にしてしまうと、書き忘れと思われるので、注意しましょう。

志望動機・自己PR・趣味特技欄

ここの欄は担当者が一番知りたい情報です。ここは少し時間を割いて、しっかり作成していきましょう。担当者は、会社に貢献してくれる人を採用したいと願っています。自分の熱意が先方に伝わるよう、言葉を選びながら文章にしていきましょう。

まず志望動機の書き方ですが、志望動機の欄にはその名の通り「なぜこの会社で働きたいのか」を記載します。例えば、応募先が訪れたことのあるカフェだとしたら、「雰囲気」「商品」「仕事内容」「従業員」などに触れ、惹かれた理由を書きます。

経済的な理由から、切実に仕事を求めている場合には、それを書くのも良いでしょう。その姿勢から、意欲的だと理解を示してくれる担当者もいるはずです。この会社で働きたいという積極的な気持ちを、志望動機として言葉にしてみましょう。

また自己PRや趣味・特技についてはそれほど硬くならずに自由に書きましょう。思いつかない場合には、学校や家族の中で、自分はどんな存在か(リーダ的か、縁の下の力持ちタイプかなど)を客観的に見ると、PRできるところを見つけられるのではないでしょうか。

しかし「頼りない存在」などネガティブな情報を記載するのは良くありませんので、ポジティブとなるような情報を記載するようにしましょう。応募した仕事内容とリンクできると、なお良いですね。

通勤時間・扶養家族・配偶者

通勤時間とは、家を出てから勤務先に到着するまでの時間です。実際の通勤予定の交通手段で計算します。徒歩の時間も含めて書きましょう。扶養家族は、自分の収入で養う人(子どもや結婚した相手等)のことです。

また、配偶者とは結婚した相手のことをいいます。今回は高校生向けの履歴書の作成なので、基本的には扶養家族は0人とし、配偶者は「無」に丸をつける形になると思います。ここは簡単なので手こずることは殆どないでしょう。

本人希望欄

本人希望欄は、勤務内容や勤務スケジュールの希望について記入していきます。注意点としては、曜日や時間の希望を細かく書きすぎて、自分勝手な都合の押しつけにならないようにしましょう。

最終的には相談して決める内容ですので、ざっくりと「週4日勤務希望」などとしておくのが賢明です。また、特にない場合でも空欄は控え「接客希望」など仕事内容などの前向きな姿勢を伝えてみましょう。

バイト履歴書は買う?それともダウンロードでOK?

履歴書はネット上からダウンロードしたものも使うことができますが、購入したものの方がベターです。厚みがしっかりしていて、インクや印鑑のにじみにも強く、担当者にも違和感なく受け取ってもらえますので、おすすめです。

そこまで高い値段ではないので、最悪100均などで探してみるといいでしょう。もし準備できなかった場合には、職歴欄が小さいものなど、できるだけアルバイト用としてふさわしい履歴書をダウンロードするようにしましょう。

その他、今はアプリを利用して履歴書を作成することもできます。アプリには便利な機能もついていて、志望動機などの例文が準備されているものもあります。なかなか思い浮かばなくて困っている人にとっては、よいヒントになりそうですね。都合に合わせて活用するのもアリかもしれません。

[box class=”box29″ title=”クリアファイルなども準備しておく”]履歴書を面接の際に持参する時は、クリアファイルに入れていくと、現地でサッと出せるのでスマートです。
ただ、当日の面接が複数人だった場合には、会場で一旦提出する可能性もあります。万が一のために、A4角2の白封筒を一緒に持参すると間違いありません。[/box]

<その他、面接時の持ち物とは?>

[kanren id=”138″]

高校生でバイト履歴書の書き方が分からない方へのまとめ

履歴書を作成するには、まず必要な準備がありました。また、公の書類作成のルールを知る必要もありました。さらに、先方への気遣いを含めたマナーのようなものも存在します。ですが履歴書の作成はそれほど難しいことはなく、すぐに作成できるので簡単です。

実際、履歴書を作成する時間は2~30分もあれば作成出来るでしょう。これらをクリアして、丁寧さと誠実さをこめて作成した履歴書は、担当者に好印象を与えられるはずです。どうか、希望のお仕事に巡り会えますように。

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