24時間たくさんのニーズにこたえなければならないコンビニエンスストア。街中にたくさんあるので、実際にアルバイトをしている方も多いと思います。慣れてしまえば簡単!といわれることも多いコンビニバイトですが、個人の性格や経験値によっては大変に感じることもあります。
中でもバイトを始めて数か月間は「仕事が覚えられない」という感じになりもどかしい思いをする場合も多いでしょう。しかし、心配する必要はありません。覚えが悪いのではなく誰でもバイトを始めた頃はなかなか覚えるのは難しいものです。
筆者は初めてのアルバイト経験がコンビニでした。慣れないなか2年間つづけたコツもふまえて、ここでは仕事が覚えられないときの対処法を解説します。これを読めば、今までより働きやすくなるかもしれませんので、お役に立てれば幸いです。
コンビニの仕事は覚えることもたくさん!
実はコンビニは想像よりはるかに多い業務量におどろくことがあるかと思います。どこのコンビニにもある、大まかな業務は以下になります。
- レジ操作や点検
- 品出し
- 清掃
- 調理
- 廃棄物の確認
- 郵便・宅配物の受付
- 接客(ATM、コピー機、チケット発行機の案内)
シフトの時間ごとに役割が変わりますが、覚えるべき業務はたくさんあり、例えば清掃と言っても普通に屋外や屋内の清掃ではなく、フライヤーの清掃など特殊なことをする場合もありますので、覚えることは意外とたくさんあります。
一番覚えにくいことは、レジ業務です。レジ業務といっても、宅配・郵便・季節商品の受付(クリスマスケーキやおせちなど)・チケットの販売・公共料金支払いなど。たまにしか受付をしないこともあるので、数をこなせず覚えにくいです。
但し、慣れればそこまで難しく感じるような仕事はあまりありません。特別なスキルがなくても可能な作業ばかりなので至って簡単ですが、最初の内はなかなかきついと思うかもしれません。
仕事を完璧にできるまでの時間は?
いつも入る固定のシフトがある場合、人によりますが約2か月ほどで覚えられます。もちろんこれは目安なので人によっては半年経っても覚えられない人もいますし、1ヵ月で完璧に覚える人もいますので覚えるまでの時間は人によって異なるでしょう。
ただ、大体のことが出来るまでは約3ヵ月ぐらいでほとんどの業務をこなすことが出来るでしょう。ただ、混雑時にスピード勝負で対応するまでにはいたらないので、最初は空いている時間帯で働くと良いです。先輩やオーナーに質問する時間をつくりましょう。
コンビニの仕事が覚えにくいのは理由があった!
仕事が覚えられないのはもちろんコンビニの仕事に当てはまるという訳ではなく、全ての仕事に当てはまる場合もあるので以下にその理由を書いてみました。
職場が厳しく覚えにくい環境
バイト先の先輩やオーナーが厳しいということもあります。「すぐに出来て当たり前」「一度教えたら出来るはず」という価値観をもっている場合もあるでしょう。場合によっては怒鳴られたり呆れられたりし、分からないことや困ったことを相談しにくくなります。
自身が覚える努力をしていても、知識の吸収がしにくい環境が自然とできている場合もあるのです。もし、質問が必要なときは「今、お聞きしてもよろしいでしょうか?」など、相手のペースを伺いましょう。また、過去に聞いたことを再度質問したい場合。
「何度も申し訳ありません」と、伝えましょう。先輩やオーナーが厳しい場合は謙虚に、丁寧に接することがポイントです。さらに、質問後は必ずお礼をつたえましょう。いそがしい時間を自分についやしてくれたことへの感謝を忘れてはいけません。
単純に仕事が多すぎ覚えにくい
レジ業務はとにかく、マルチタスクが必要です。商品のレジスキャン、お弁当のあたため、レジ横フードの販売、公共料金支払い、袋詰め、現金やカードの授受…などなど。一度に気を付けるべき項目が多すぎます。
また、大量に購入するお客さんのカゴをみて、瞬時に取り掛かるべきことを判断するのは難易度が高いです。ピークタイムが終わったあとも、品出し、フードの調理、清掃などずっとやるべきことがあります。自身で、考えて効率よく動く必要性があります。
特に早朝などは忙しくマルチタスクとなるので、お弁当の温めなどをしてもついつい忘れてしまう…ということもあるので気を付けることがたくさんある時間帯でもあります。
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焦ってしまうので覚えにくい
バイトを始めたばかりの頃はどうしても仕事に慣れないので場合によっては焦ってしまうこともあります。ですが、焦ってしまうと仕事はなかなか覚えられないです。確かにすぐに仕事ができるようになりたいという気持ちは大事です。
しかしそのせいで気持ちが焦ってしまっては思ったように仕事を早く覚えることができないです。なので、仕事を早く覚えようと思うなら焦ることなくじっくり腰を据えて仕事を覚えることが大事です。
焦れば焦るほど覚えないといけないという気持ちで頭がいっぱいになってしまって肝心の仕事は覚えられないということになりかねないです。なので、仕事を覚えようとする時は焦らず心に余裕を持たせることが大事です。
そうすれば仕事の内容も頭に入りやすくなります。
[box class=”box33″ title=”2~3か月で覚えられないのは最悪?”]いろんな生活環境や、年齢層の人がアルバイトをしているコンビニエンスストア。人それぞれ、覚えるペースに違いがあっても不思議ではありません。
先ほども紹介しましたが2~3か月かかっても、なかなか慣れない場合もあります。例えばシフトにあまり入っていないようならば、覚えるのも時間がかかってしまうのも無理ありません。
ですので特に悪いという訳ではありません。単純に慣れていないので覚えられないというだけですので、安心してください。
年代によっては、覚えることがとても難しいです。そのさいは、空いている時間帯にシフトに入ることや、アルバイト仲間とコミュニケーションをとって、学びやすい環境を整えることも大切です。[/box]
コンビニバイトで仕事が覚えられない時、どうすればいい?
焦らず一つ一つ的確にこなしていく
仕事を早く覚えなくてはいけない、という気持ちが先行してしまい焦ってしまう方が多いです。上述した通り、焦ると様々なことに影響を及ぼし悪影響に繋がるケースが多くなるので、焦らずゆっくりでもいいので、最初の内は周りの環境に飲み込まれることなくゆっくりマイペースで仕事をするのもいいでしょう。
まずは一つの仕事を完璧に覚える。覚えた後はまた一つ覚える、といったようにゆっくりでもいいので一つ一つを的確にすることによって覚えやすくなります。また、忙しい時間帯はお客さんも多く焦りがちになってしまいますが、こんな時でもマイペースでOK。気にせず仕事を覚えることを第一に考えるといいでしょう。
また、忙しい時間帯を避けたいのであれば、深夜などあまり混雑がしないような時間帯、また曜日なども考えてコンビニのバイトをするのもいいかもしれません。
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メモを必ず取る
自分が特に苦手とすることをメモに書き留めておくと良いです。やりかたを書いたメモ帳を制服のポケットにいれておきましょう。もし分からないことがあればそのメモ帳を見る。所謂カンニングペーパーですね。学校の試験ではカンニング出来ません。
しかしバイトなのでカンニングはしたい放題です。なのでこの「メモを取る」という行為は重要なことになります。分からないことがあれば瞬時に対応できるのが大きなメリットとなり、初心者でもメモがあればすんなりと仕事が出来るでしょう。
また、ここが重要なポイントでもありますが、そのメモ帳をいちど先輩やオーナーに確認してもらうことも大事です。記入したことが、正しい方法で書かれているか、注意すべきことは書かれているか、効率的なやりかたが書かれているか、などをチェックしてもらいましょう。
メモをしっかりと取って慣れてくれば、1人で店番のときや、質問できる時間がないときに自立して出来るようになります。また、メモはただ業務の流れを書くだけではなく「なぜ、それが必要なのか?」ということまでを記入しましょう。ミスをおこしてしまうとき、覚えられないときは、やるべき理由を理解していない場合が多いです。
バイト仲間、同僚にコツを聞く
バイトで仕事をしている時にはどうしてもなかなか仕事を覚えられないという場面が出てきます。当然、最初からすべてのバイトの仕事を覚えることができる人はいないです。ですが、それを恥ずかしいと感じてしまって職場の人に尋ねることができない人もいたりします。
確かに仕事をなかなか覚えられないことを上司に話すのはハードルが高いです。また上司に訊く場合は緊張感などを感じ、それがストレスとなって覚えにくくなる方もいます。場合によってはその後の仕事に悪影響が出ることもあります。
では、どうすれば良いかというと同僚、バイトの仲間に話を聞くのがベストです。なぜなら、仕事が覚えられないということを話してもらった同僚はそれに共感して、自分を頼ってくれることを嬉しく思うことが多いからです。
立場が同じような同僚などの場合は、緊張をしなくて済むので覚えやすいので、バイトで仕事が覚えられない時は同僚に聞くのが良いです。また仕事が分からないのでピンチの時にバイト仲間に助けてもらう、というのもいいですが何度も助けてと頼むと嫌がられる場合もあるので、頼んでも数回程度にしましょう。
仕事を楽んでする
たくさんの業務がありますが、1つだけでも楽しいと思えることを作るとよいです。接客をするので、常連さんに世間話や、挨拶をすることは気分転換になります。また、業務的なことも「時間内にここまでやる」など、自分で目標をつくって取りくむと、ゲーム感覚で出来、達成感をえられます。
綺麗好きなかたは、店内、店外、トイレとピカピカにするのもよいでしょう。楽しめる気持ちがあれば、覚えることが大変でもモチベーションがあがります。楽しむということは周りの環境も関わってくるのでなかなか難しいかもしれませんが、人間関係が良好なバイトなら楽しみながら出来るでしょう。
辛抱してずっと続ける
仕事が覚えられないと、一緒に働いている仲間やお客さんに迷惑をかけるとおもい、落ち込むこともあります。そこで3か月、半年、1年と「ここまでは、やってみよう」という期間目標をつくってみましょう。もっと短い期間でもかまいません。
今月いっぱいで覚えられないのであれば、バイトを辞めるといった自分なりの目標をつくることで、辛抱できる自分に自信がつきます。自然と続けていくうちに、覚えてくるので気が付いた頃には「そんな時期もあったな」程度になるでしょう。
違うコンビニチェーンで働く
コンビニの仕事が覚えられないというのは、仕事内容が覚えにくいということですが、実はコンビニはチェーン店を変えると、微妙に仕事内容が異なる場合が多くあります。特に操作方法に関しては微妙に違いなどがあるので、覚えやすいというコンビニがあるかもしれません。
また、人間関係の変化で覚えやすい環境になることもあるでしょう。厳しいオーナーの店舗よりかは優しいオーナーの店舗の方が仕事も覚えやすいでしょう。しかし、おおまかな業務内容は変わらないので、覚える大変さは同じですが、覚えやすさは変わってくるかもしれません。
コンビニ以外のバイトを探す
何度やっても覚えられない、ということはそもそもコンビニの仕事が合わない、ということが考えられます。よって、コンビニエンスストアの業務のうち、少しでも楽しくできたことを参考に、別の業界のアルバイトをさがすことも良いでしょう。
バイトといってもたくさんの職種があります。接客、調理、清掃、商品管理など1つのことに追求した業種もあります。コンビニエンスストアでの経験値を活かしましょう。
コンビニバイトで良くあるミスとは?
最初のうちはついミスをおこすこともあります。以下は、筆者の体験談からミスをしやすかったものをご紹介しましょう。
公共料金のやり方の間違え
公共料金のやりかたで多かったミスは領収書関係です。どの支払いも、必ず領収書をお客さんに渡しますが、
- 領収書をわたし忘れる
- 店の控えなどを誤ってわたしてしまう
- 受領印を押し忘れる
- 受領印の日付を間違える
- 印紙を貼り忘れるなど
公共料金を10件ほどまとめて支払いにくるお客さんや、用紙が切りはなされたものを出すお客さんもいました。あつかう金額も大きくなるので、多少時間がかかっても慎重に確認する必要があります。
お弁当の温め
あたためを希望するかたは、多いので忘れてはいけません。しかし、レジ操作に集中しすぎることでミスが発生します。
- 電子レンジのボタンを誤りあたためすぎる
- あたためたものを袋に入れ忘れる
- 熱くなっているので持てずに落下させてしまう
- 容器外についているタレ類をつけたまま、あたためて爆発させてしまう
- 冷たいものと一緒の袋にいれてしまう
レジ業務をするときは、マルチタスクで動かなければならないため、うっかりすることが多い状況です。あたためを承ったときは、お会計後におこなうと失敗が起きません。
たばこの管理
筆者は非喫煙者のため、たばこの種類をおぼえることがとても難しく、お客さんを待たせてしまうことがありました。近年では、番号指定の購入がほとんどですが、たばこの銘柄を伝え購入するお客さんもいます。
また、たばこの陳列棚の補充も、誤ってしまうと大変です。同じ銘柄を、一つのケースにつめて陳列していますが、似ているパッケージも多く気づかずに販売してしまうこともあります。そこで、銘柄やパッケージを覚えることが必要です。
レジ横フードの入れ忘れ
揚げ物、中華まん、おでんなどは種類豊富で、それぞれ提供する容器や袋も違います。一気にたくさんの、レジ横フードを注文するお客さんもいるので、何をいれたかが分からなくなることもあります。
レジ横フードの商品名を言いあげ、お客さんに確認しながら袋詰めをするとミスは減るでしょう。また、レシートやレジ画面を確認することも重要です。
レジ現金受け取りミス
3~4時間に一回ほど、レジ操作に誤りがないかの点検をします。そのさい、現金の過不足がとても多かったです。キャッシュレス時代だからこそ、現金支払いの時には、気を引き締めてあつかう必要があります。
紙幣同士がくっついていたり、硬貨を落としてしまったりすることがあるので慎重になりましょう。
コンビニバイトで仕事が覚えられない時のまとめ
コンビニエンスストアは、覚えることがたくさんあり、慣れるまではとても大変なアルバイトです。時間がかかってしまっても、まずは覚える工夫をしましょう。もし仕事が覚えられないのであれば、メモを取る事が一番の対処法となるでしょう。
簡単なことでも、メモをとることに意味があります。全般をおぼえたときに、メモを見ながら効率よい動きを、自身で考えられるようになります。また、努力や工夫をして覚えようとする姿勢は、周りから見てとても好感がもてます。
努力は一歩ずつ、みのります。そして、明るい笑顔を忘れないようにしましょう。笑顔で働くことだけでも、価値があります。お客さんに「この店で買い物がしたい」と思ってもらえることが一番の任務です。コンビニエンスストアのアルバイトをポジティブにできることを、応援しています。