バイトと聞いた時に、最初に思い浮かべる方も多いであろうバイトがコンビニバイトでしょう。それほど日本ではコンビニの数が多く、また求人もかなりの募集がありバイト初心者や未経験でも採用を積極的に行っているバイトでもあります。
この記事をお読みになっている方もコンビニでバイトをしたいと思っている方もいるでしょう。またコンビニは採用されやすいので、面接はそこまで気にしなくてもいい、という訳ではありません。コンビニでも落ちる方は結構いますのでしっかりとした対策も必要でしょう。
また実際面接に臨むとなれば緊張してしまいますよね。この記事でコンビニバイトの面接でよく聞かれやすい質問、回答例、落ち着いて受け答えできるようになるコツや当日に気をつけておきたいことまでまとめて解説しますので、面接前の参考にしてみてください。
コンビニバイトの面接で聞かれやすい質問とは?
早速、コンビニバイトの面接にありがちな質問を解説します。中には必ずといっていいほど聞かれやすい質問などもありますが、回答例も併せてご紹介しますので、ぜひ自分流にアレンジして活用してみてください。
志望動機
バイト以外で正社員の面接でも必ず聞かれるであろう質問が志望動機でしょう。多くの場合「ではまず、志望動機ですが…」と、面接始まりの合図のように質問されます。そのため、志望動機の回答をしっかりと決めておけば、面接を上手にスタートできて緊張もほぐれやすくなります。
返答の例
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「長く働ける環境を探しており、自宅(学校)から近く通勤しやすいこのお店を志望しました」
「自由にできるお金を自分で稼ぎたく、しっかり時給をいただけるこちらのお店に応募しました」
「日頃からコンビニをよく利用するため、仕事内容にとても興味があり、応募しました」
「学業の邪魔にならない夜間や早朝に働ける仕事を探しており、こちらに応募しました」[/box]
志望動機以外にも共通ですが、好印象を与えるためのポイントは、できるだけポジティブに回答することです。「ほかのお店に落ちたから」「どこでも良かった」「特にないです」といった内容が本心だったとしても、上記の回答例を参考に、前向きに聞こえる理由を探しましょう。
シフトについて
どの時間帯に働きたいのか、休日や深夜は働けるのかといった希望シフトについても質問されます。たくさん働けるほどに好印象ですが、採用されたいがためにウソをついては採用後にトラブルになってしまいます。無理のない範囲で、自分の希望シフトを考えておきましょう。
返答の例
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「平日を中心に週4回ほど、学校終わりの17時から22時くらいまで働きたいと考えています」
「大学と被らない早朝か深夜をメインに働きたいです。日数は、週5でも週6でもたくさん働けます」
「子どもが学校に通う平日に、17時までを最長に週5で働ければと考えています。月に数回であれば、土日や休日の勤務も可能です」[/box]
また、急なシフト変更に対応できるか質問されることもありますが、こちらは自分の気持ちや事情を素直に伝えればOKです。(例:できるだけ対応できるように頑張ります!サークルの曜日はどうしても難しいですが、それ以外の日はできる限り調節します、など)
バイトに来れる日
採用になった場合、いつからシフトに入れるのかも尋ねられます。あらかじめ、自分にとって無理のない勤務開始日を決めておけると安心です。また先の予定を把握する為に、スケジュール帳などを持参するのもいいでしょう。
返答の例
「連絡をいただいた次の日から働けます!」
「採用の連絡をいただいた翌週から出勤できます」
「来月の頭から働ければと考えております」
長期休暇にバイトは入れるか?
コンビニは24時間365日営業する店舗も珍しくありません。GWや年末年始、夏休みや冬休みなどにも働けますか?と質問されがちです。こちらも無理をしては良くないですが、たくさん働けるほどに採用される可能性は高まります。
返答の例
「長期休暇は、普段は働けない日中にもシフトに入ってしっかり稼ぎたいと考えています!」
「年末年始はどうしても難しいのですが、GWやお盆は大丈夫です」
「事前にシフトを教えていただければ、シーズンを問わず入れます!」
但し、先の予定など分からない部分もあると思いますので、そのような場合は予定が入るかもしれませんが極力バイトを優先するようにする、というようなことを伝えておくといいでしょう。
シフトに入れない期間
長期休暇と同じく、テスト休みのような必ず休みたいタイミングがあるのかどうかも尋ねられます。こちらも面接時に隠してしまうと後からトラブルとなるため、正直に伝えましょう。
返答の例
「テスト前の1週間は休ませていただければと思います」
「月末のみダブルワーク先の仕事が忙しく、お休みをいただければと思います」
「数ヶ月に一度、サークルの合宿があり、この時期のみは休ませてください」
希望の収入はどのくらいか?
シフトに関連して、月にどのくらい稼ぎたい、希望の収入についても質問されやすい項目です。フリーターとして生活ができるほどに稼ぎたいのか、月に5万円程度自由に使えるお金を作りたいのか。基本的には、たくさん働きたい方ほど採用されやすくなりますが、こちらもウソをつくのは問題です。
返答の例
「月に15~20万円など、生活費をまかなえるくらいシフトに入りたいと思っています」
「月に5万円ほど稼ぎ、サークルや趣味に使えるお金を増やしたいと考えています」
「具体的な金額はまだ決めていませんが、可能な限りたくさんシフトに入りたいと考えています」
注意点として、扶養内で働きたいといった明確な上限がある場合は必ず伝えましょう。「月に7~8万円のような、扶養を超えない形で働きたいと考えています」と回答すれば大丈夫です。
通勤手段や通勤時間
勤務先のコンビニまでの通勤手段と通勤時間も質問されやすいです。これは遠距離通勤の方ほど面倒になって辞めてしまいやすいことと、交通費の支給に関連しています。また勤務先が駐車場などがない場合は車やバイク通勤ができない場合もあるので、そのようなことも関連しています。
返答の例
「自宅から自転車を使って15分ほどで到着します」
「学校から歩いて10分ほどで到着します。定期があるので、交通費は負担いただかずとも大丈夫です」
「○○駅から××駅まで、電車で15分ほどかけて通勤します」
過去のバイト経験
ほかのコンビニで働いた経験など、これまでのアルバイト歴についても質問されがちです。経験のある方は伝えられると好印象ですが、未経験の方も萎縮する必要はありません。コンビニはバイトデビューの方も数多く採用しています。
返答の例
「半年ほど別のコンビニで働いた経験があります」
「スーパーで働いたことがあり、接客は得意です」
「バイト経験はないのですが、そのぶん一生懸命に学んでいきたいと考えています」
また、現在掛け持ちしているバイトがあるかどうかを尋ねられることもあります。こちらは「いえ、今は働いているバイトはありません」や「○○で週に×時間ほど働いていますが、こちらのバイトに支障が出ないようシフトはしっかり調整します」といったように答えましょう。
過去のバイトを辞めた理由
バイト経験があると答えた場合、なぜ前の仕事を辞めたのか質問されるケースもあります。こちらはあまり熱を入れず、辞めた理由となぜ今回は大丈夫なのかを淡々と伝えるのが好印象となるコツです。
返答の例
「楽しく働いていたのですが、店長が替わり長時間シフトに入れなくなったため辞めました」
「大学に入学したての頃だったため、どうしても勉強との両立が難しく辞めました。ですが、今は大学生活にも慣れており、問題ありません」
「たびたび子どもが熱を出してシフトに穴を空けてしまうのが心苦しく辞めました。現在は、子どもも大きくなっており大丈夫です」
あまり熱く語ってしまうと、「今回のバイトも辞めてしまいそうかも?」と敬遠されてしまいます。サラッと答えられるように、あらかじめ回答を用意しておきましょう。
バイトをいつまでする予定か?
短期バイトが認められているコンビニの場合、長期的なバイトとして希望しているのか、夏休み中など特定の期間だけで考えているのか聞かれることもあります。自分の希望を丁寧に伝えるのみでOKです。
返答の例
「長期的なバイトとして考えています。できれば、学校卒業まで働き続けられると嬉しいです」
「夏休み中の短期バイトとして、ガッツリ働きたいと考えています」
自己アピールについて
「何か自己アピールはありますか?」と、自分の長所を質問されるケースもあります。コンビニバイトに役立つ、自分の魅力を伝えましょう。
返答の例
「コンビニスイーツが大好きで、普段からよく買っており、商品の知識に自信があります!」
「接客業の経験があるため、こちらのお店でも丁寧にお客さまに対応します」
「近所ですから、ほかの方が急に休んだ場合などにも、できる限りシフトの穴埋めをしたいと思っています!」
「○年間部活動を続けており、忍耐力には自信があります!こちらのバイトも長く勤務したいと考えています」
質問はあるかと尋ねられる(逆質問)
面接の締めくくりとして、「何か聞いておきたいことはありますか?」と逆質問されることも一般的です。ここまでに説明をされていない疑問について、遠慮せず尋ねておきましょう。特に質問がない場合は、「いえ、大丈夫です」とだけ答えればOKです。質問がないからといって、印象を損なうことは少ないでしょう。
返答の例
「電車で通勤した場合、交通の支給は受けられますか?」
「合否の連絡は、おおよそいつごろいただけますでしょうか?」
「現在のスタッフはどのような年齢層の方がいらっしゃいますか?」
「無事に採用された場合、いつごろから勤務できますか?」
但し募集要項で記載があるのに質問をするのは良くありません。例えば時給は900円との記載があるのに「時給はいくらですか?」と訊ねるのはダメでしょう。もし質問をする場合は、必ず募集要項に記載がないことを聞くようにするのがポイントです。
コンビニバイトならではのよくある質問とは?
そのほか、コンビニバイトならではの質問として、以下のような内容も考えられます。特に普通のことばかりですのでコンビニ以外のバイトでも聞かれそうな質問となっていますが、コンビニは店舗数も多いために店長の考え方も店舗によって異なります。
よって、面接の際の質問はさまざまな質問が出てくる場合がありますので、上述のような定番の質問以外にも次のような質問がある、ということを頭の片隅に入れておくといいでしょう。
- 立ち仕事でも大丈夫か
- ピアス禁止、長髪禁止など身だしなみのルールを守れるか
- 時間帯によってはお客さんが殺到し、とても忙しいが大丈夫か
- 公共料金の支払いや宅配便の発送などもあるが大丈夫か
- たくさんの仕事を覚える必要があるが問題ないか
- 接客業に苦手意識はないか
- 勤務にまつわる情報をSNSに上げないと約束できるか
特にコンビニならではの仕事に関わることが多くなっています。店舗の方針にもよるものの、もし上記が大丈夫でないのなら、採用は難しいかもしれません。コンビニ以外のバイトを探してみるのもおすすめです。
コンビニバイト面接で好印象を与えるポイント
服装や身だしなみに気を付ける
必ず意識しておきたいのが服装と身だしなみです。面接にふさわしくない格好では、質問の答えが優れていても不採用となってしまいます。コンビニバイトの面接では、かっこよかったり可愛かったりする必要はなく、清潔感があれば大丈夫です。以下のポイントを参考に、自分の身だしなみを再確認してみてください。
- ヨレヨレでないきちんとアイロンをかけた衣服を着る
- 服・髪・メイクいずれも派手すぎないように意識する
- サンダルやTシャツのような過度にカジュアルな格好は避ける
- 長髪は結ぶなど、暗く野暮ったい印象を避ける
- 女性は露出の多い格好を避ける
- 男性はヒゲを不潔に見えない程度に剃っておく
- ネックレスなどの装飾品は外しておく
具体的な格好としては、高校生の場合は制服で訪れるのがもっともおすすめです。大学生以上の方は、男性は襟付きのシャツにキレイめのパンツ、女性は襟付きのシャツやブラウスに長めのスカート(膝丈以上)で臨むと無難でしょう。
コンビニバイト面接日に注意するポイント
面接開始の10分前には到着
意外と迷ってしまいがちなのが、面接予定時間のどのくらい前に訪問すれば良いのか。コンビニはお客さんの多い忙しい仕事ですから、あまり早く訪れすぎてもよくありません。おすすめは、10分ほど前にコンビニの近くに到着しておき、身だしなみや呼吸を整えて約束5分前に入店する方法です。
15分前など早すぎる時間に訪ねてしまわないよう気をつけましょう。また当然ですが遅刻は厳禁ですが、もし電車の遅れなどによりやむを得ず遅刻しそうになった場合は、コンビニへ連絡を入れることも忘れずにしておきましょう。
面接に来たことを伝える
コンビニに入店した後は自分からレジへ行き「アルバイトの面接にきた○○です。よろしくお願いします」と伝えましょう。店員からは、お客さんかバイト面接の方かわからないため、自分で伝える必要があります。
なお、店舗によってはレジではなく、裏口からバックヤードに入って欲しいと考えていることもあります。可能であれば面接の予約をする際に「面接日はレジを直接訪れて大丈夫ですか?」と質問しておけると安心です。
持ち物を再度チェックする
実際面接に行く前に持ち物を再度チェックする方は多くないかもしれませんが、面倒と思わずに面接に行く前には必ず持ち物チェックをした方が良いです。話すだけだと思ってしまって油断しがちですが、面接でも最低限の持ち物を持っていくことになります。
例えば面接中に質問して返ってきた答えを書き留めるメモ帳などの筆記用具、履歴書など重要な書類もありますので、面接当日は再度持ち物をチェックしましょう。また、面接に臨む前にもペットボトルの水なども準備しておくのが良いです。初めて会う面接官との面接前は緊張します。
そのような状況の時には水を飲んで落ち着く、という方法もありますので、実際に面接に臨む直前にも必要なものがない確認することが大事になります。
こんな人は落ちる?履歴書のポイントとは?
面接は上述した通りマナーも大切ですが、マナーだけはありません。履歴書は貴方の大切な資料となりますのでかなり大切な物となり、履歴書の出来によっては採用に影響することもあります。よって、履歴書はしっかりと正確に書く必要がありますが、細かいポイントまでチェックして完璧に仕上げるといいでしょう。
履歴書が汚い、使いまわししている
履歴書を見て面接官はその人物を判断するというのは当然ですよね。そんな履歴書が汚いというのは論外です。また履歴書の使いまわしもNGで「使いまわししていると分からないだろう」と思っても、意外と劣化があったりするのですぐにバレてしまいます。
このような履歴書を提出している方は、面接官にそういう人間だというのがすぐにバレてしまいます。なので、いくつも面接を受けるような場合でも履歴書はしっかり1枚1枚丁寧に扱う必要があります。また、履歴書の使いまわしは志望動機なども他のバイトで使った志望動機と同じになってしまいます。
使いまわしなので志望動機を変えることが出来ませんよね。志望動機が同じ、ということはそれっぽいことが書いてあっても、内容的にはちょっとズレが生じてしまう恐れもあります。なので、面接で使う履歴書は受ける会社ごとに全く違うものを用意する、というのが基本です。
履歴書の空欄や写真もない
当たり前のことですが面接時に提出する履歴書に空欄が多かったりするのは落ちる可能性も高くなるでしょう。空欄が多くなればなるほど履歴書から得る情報が少なくなってしまいます。履歴書は面接を受ける者の情報を得るための大事な資料です。
また、写真がないものは使ってはいけないです。意外と写真を貼るのは「面倒」と思うので貼らない方もいますが、履歴書に写真すらない、ということはそれだけのやる気しかないと判断されてもおかしくありません。これらは完全にやる気の問題になります。
よって、本気で面接を通りたいと思うなら最低限のことはしないといけないです。一度反対の立場になって考えてみましょう。不完全のような履歴書を見せられることになる面接官からすれば、本当に無駄な時間を過ごしたという気持ちになるかもしれません。
なので、履歴書にはできるだけ空欄を作らないで写真もしっかり貼る必要があります。
その他、当然のことですが履歴書は丁寧な字で書いてください。丁寧に書けないという方も出来るだけ時間をかけて書くとそれなりの良さになるでしょう。また誤字や脱字にも注意してください。履歴書を書き終わったら再度おかしい所がないか確認しましょう。
コンビニバイトの面接で聞かれやすい質問のまとめ
この記事ではコンビニバイトの面接について、よくある質問&回答例、当日に気をつけておきたいことをご紹介しました。志望動機や通勤手段、シフトにまつわる希望など、コンビニバイトの面接ではほぼ必ずされる質問が存在します。事前に答えを考えておくことで、緊張しがちな方もスムーズに面接を進めることが可能です。
また、回答例でご紹介した通り、質問への答えはポジティブに聞こえるよう意識しましょう。単に「タウンワークで目についた」という方と、「コンビニの仕事に興味があり~」「自宅から近く働きやすく~」と前向きに答えてくれる方では、面接担当者の心証もまったく異なります。
バイトの面接では「この人を採用したら、既存のスタッフに上手く馴染み、一生懸命働き、長く仕事を続けてくれそうかな?」という点を見られています。言い換えると、いかに「うまくやってくれそうな人」だと面接担当者に思わせるかが、採用のカギです。
面接が始まった後は、準備してきた質問への回答を伝えることはもちろん、言葉遣いやマナーを守ることも大切です。足や腕を組まない、タメ口で話さないといった、バイト希望者としての常識が必要となります。質問への回答準備はもちろん、ご紹介した当日に気をつけたいこともあらためて確認し、好印象を勝ち取ってください。